宕陰越畑・樒原の棚田が「つなぐ棚田遺産」に認定されました。(2022年3月)
宕陰(とういん)は右京区北西部の愛宕山麓(標高約450m)に位置し,樒原と越畑の二つの地区からなっています。日本の原風景を今にとどめる山里が広がり,春夏秋冬,四季折々の美しい自然の風景を楽しむことができます。宕陰は古い歴史をもち,昔ながらの人情味あふれる心豊かな地域です。愛宕山に寄り添うように集落が軒を連ねる山里は,古代から都人との関わりが強く,9世紀から人々が住みつき,山の暮らしを営んできました。林業と農業の里の生活は,戦後の一時期,高度成長に取り残されかけましたが,今はまた,約800枚の美しい棚田や日本の里100選にも選定された,昔なつかしい里の風景が脚光を浴び始めています。夏にはオミナエシが栽培され、8月初めにお盆の花として出荷されます。